ここ最近、しっかり自炊をするようになって思うことがあります。
「お金貯めるなら自炊しなきゃ」そう言われていますが、本当に自炊はお金の節約になるのでしょうか?
どこまでが自炊なのか
スーパーやコンビニの惣菜を並べてご飯を用意する。
冷凍食品やレトルトを活用する。
これも立派な自炊です。
しかし、外食に比べれば安上がりではありますがさほどお金の節約にならない、そう感じている方も多いのではないでしょうか。
私もそうでした。
この場合、自炊で節約しているのは「お金」ではなく「時間」だからです。
お金の節約と時間の節約
料理をする方は御存知の通り、キチンと料理をすると買い物、調理、後片付けととても時間がかかります。
主婦の皆さんは1日で4~5時間程度費やしているのではないでしょうか。
独身で働いている方がこの時間を絞り出すのは至極困難です。
こういった方に適しているのが時間節約型の自炊です。
今はコンビニのチルド食材はとても充実していてしかも美味しい。
自分で食材から調理するにこだわらず積極的に利用して時間の節約に努めましょう。
仕事でクタクタ、自炊でクタクタ、でも貯金のため。
それではいずれ疲れ果ててしまいます。
そして心に余裕のない毎日は楽しいわけがありません。
無理矢理にでも空き時間を作り、好きなことを楽しんでもっともっと笑ってすごすべきです。
「自炊でお金を節約」の真骨頂は3食自炊
私が自炊を3食始めて驚いたのはお金がなかなか減らないことです。
しっかり食べても1日1000円あればもう十分。
以前は簡単な自炊に外食や惣菜購入、そして間食やお菓子を組み合わせていたので、食費は5~6万程度かかっていました。
ところが3食自炊を始めてから、しっかり食べるので間食しなくなり、食材があるから外食がしにくくなり、惣菜買うくらいなら自分で作ったほうが安いし美味い、という変化が起こりました。
現在無職という情けない立場でもあり時間はあります。
食費は月に3万もあれば十分でしょう。
時間と自炊がうまく合致したように思います。
これがお金節約型の自炊でしょう。
そして一人暮らしの場合、自炊の回数を増やさないと食材が賞味期限内で消費できなくなります。
傷んだ食材を捨てるような自炊は時間とお金を浪費する悪手です。
これを自炊崩壊と呼びましょう。
どんなに頑張って自炊をしても得ているものが少なく、傷みかけた食材を食べ続ける羽目になるのです。
自分に適した自炊のタイプは?
つまり時間とお金のどちらを重視するかで自炊のタイプを意識的に変えていったほうがいいと思うのです。
忙しい方は「自炊しなきゃ」と手作りにこだわる必要はなく、出来ている惣菜を購入するのも「恥」や「負け」ではないのです。
そして外食に後ろめたい気持ちになる必要もありません。
外食は時間節約の極みです。
どれだけ時間が節約できたか、そこを意識して自分に合った自炊をすればいいだけです。
時間とお金は相互に変換しあえるものです。
お金だけに執着せず、お金と時間を自分が快適なバランスに整えるのが正解なのではないでしょうか。
ただし、お金節約の自炊を徹底するなら時間の他にも覚悟しておかなければいけないことが一つあります。
自炊すると食べたい料理が食べられない
ナニを言ってるんだ?と思われるかもしれませんが、こういうことです。
毎日自炊をすると必ず食材が余ります。
生ものなど足の早い食材であれば2日と持たないでしょう。
残った食材と買い足した食材で作れるものを作る。
どうしても似たような料理になりがちで飽きてきます。
これを繰り返していくと、そのときに一番食べたい料理を食べることができなくなってしまいます。食材の消費に追われる食事になりがちなのです。
外食であればそんなことはありません。
和食、中華、洋食、好きなときに好きな料理が食べられます。
さらに買い物も調理も片付けも必要なし。
ゴミも出ないなんて!
まるで夢のようです。
そう考えると外食も安いですよね。
1000円も出せば大抵の料理が食べられるのですから。
お金の節約が目的の場合、「自炊だから好きなものが食べられてラッキー」ということはなく、単調な献立に耐えることも必要になるということです。
まとめ
- 自炊にはお金節約の自炊、時間節約の自炊の2パターンがある。
- 自炊の目的をしっかり意識しよう。
- 時間節約の簡単な自炊を恥じることはない。
- お金節約の自炊は費やせる時間がある場合のみ機能する。
- 自炊を徹底すると似たような料理が続くので我慢も必要。
- 外食は時間節約の極み、必要に応じて活用しましょう。
話が大きく脇道に逸れてしまいましたが、
一人暮らしの自炊はお金の節約になるのか?
この問に対する私の答えは、
「3食自炊ができる時間が確保できるなら」
です。
お金と時間、どちらがなくとも辛いのが人生です。
私にも月に150時間以上残業し給料が2倍になっていた時代がありました。
でも生きていくのが辛くて辛くて堪りませんでした。
お金だけでは幸せになれません。
幸せには自由な時間も必要なのです。
だから万人に対して「お金節約のため自炊すべきだ」と言い切ってしまうのは無理があると思います。
お金節約の自炊、時間節約の自炊、外食。
それぞれの良いところを生かして楽しい食事を心がけましょう。
楽しい日々を続けることこそが楽しい人生なのですから。