ダメな自分をなんとかしたい人は市民農園を借りてみよう

市民農園戯言

市民農園を借り始めて4年、相変わらず不細工な野菜を作っています。
でもそのきっかけは生きるためでした。

 

 

生きる理由が欲しい

脳卒中に罹患し生きていく価値が薄らいだ日々。
全てを失い、もう明るい未来は見えなかった。

じっと死を待つだけの絶望の日々。

ふと市の広報に目をやると市民農園の利用者募集の記事が。
田舎なので費用は格安です。
試しに申し込んでみました。

 

野菜の苗

たかだか100円程度の野菜の苗。
でも自分が死んだら野菜が枯れてしまう。

私が生きていく理由はそれだけで良かったのです。

 

 

農家はプロだ、バケモノだ

畑を借りたはよいが何をしてよいのか分かりません。
Webを漁りながらピーマンや唐辛子を植えてみるもことごとく失敗。
園芸初心者が一度はハマる罠、水と肥料のやり過ぎです。

初めは意識高めに有機栽培で無農薬を志すも、虫に食われて病気になった野菜を食べるはめに。
野菜を割ると虫がこんにちは。
そのお味は・・・ぐえぇ、エグい。

枯れた野菜の苗

スーパーに陳列された野菜の美しさにあらためて驚愕。
買ったほうが安いじゃん!!
しかも美味い!!

私の中で「農業」は尊敬するに値する職業になりました。

 

 

消えていく人生の先輩達

私が借りている市民農園の利用者の大半は高齢者です。
隠居したお爺さんやお婆さんですね。
同じ趣味を持つ人としてとても親切に指導してくれます。

当初は若干失語症が残っていたために話しかけられることが恐ろしかったのですが、相手も同じ事を何度も何度も繰り返して言うお爺ちゃんだったりしてお互い様。
恐るに足らずです。

人生の大先輩方もそろそろ幕引きです。
丁寧に畑を手入れする方が突然来なくなり、畑は荒れていく。
そんなこともたびたびあります。

生きて、そして死ぬとはそういうことです。
いつの日か、私も同じようにこの世から消えていくのです。

なんだか覚悟が決まりました。

死ぬまでしっかり生きてみよう。
うん、そうしよう。

 

 

市民農園の利用募集は年末年始

市民農園は2年単位で貸し出されることが多いようです。
自治体が管理しているので年度、つまり4月が基準となります。
そのため利用者募集は12月後半から1月に告知がされるはずです。
ちょうど今頃ですね。
もし興味がある方はお住まいの区/市役所のWebサイトを確認してみましょう。

一生楽しめる趣味が見つかるチャンスですよ。

 

ちなみに今日の収穫はこんな感じ。
ありがたや。

市民農園の収穫

 

 

「貧乏解消のための野菜作り」は・・・、正直なところ見当違いだと思います。
ぶっちゃけ買ったほうが安いし美味いです。
でも野菜に対する理解が深まり、それが美味しい料理を作る助けにもなります。
そして生き続けていかなければならない理由ができます。

もし今、絶望に打ちのめされているなら何かを育てることは負のループを粉砕するきっかけになると思います。
ちょっとだけ勇気を出してみませんか?

 

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終末の団地より