脳卒中後の人格変貌を理解したければ・・・ストロングゼロ!!

脳卒中後の人格変貌を理解したければ・・・ストロングゼロ!! 戯言

ものすごいタイトルではありますがいたって真面目な話です。

 

脳卒中に罹患し後遺症が少なかった私はこんな相談を受けたことがあります。

旦那が脳卒中をきっかけに別人になってしまった。
何を考えて態度を変えたのでしょうか?

とても答えにくい問いです。
なぜなら本人は人格が変化したとは思っていないからです。

 

 

脳卒中の後遺症としての人格変貌

脳卒中の種類

突然死に至る恐ろしい疾患「脳卒中」
幸運に生きながらえても死滅した脳細胞が持っていた機能を失います。
半身麻痺や失語症、視野欠損、感覚障害、記憶障害・・・。
人のすべての機能は脳で管理/維持されていますので、脳卒中に罹患するとあらゆる障害が残る可能性があります。

介護をしているご家族を悩ませる後遺症の一つに「別人のように振る舞う」ことがあります。
怒りっぽくなったり、無愛想になったり、感謝の言葉を口にしなくなったり。
外見は変わらないのに中身はまるで別人です。

なぜ人格がかわるのでしょうか?

私が脳卒中になった経験を踏まえ、患者側の立場から簡単にお話をさせていただきます。

 

 

人格とは何か

個性のイメージ

座った食卓に料理を出されれば「いただきます」
親切にしてもらったのなら「ありがとう」

自然に出てくる言葉ですよね。
しかし使う言葉や態度は無限にあるはずです。
どうしてそう答えたのでしょうか?
その無限にある回答のなかから最も適切な反応として脳が選んだのが「いただきます」であり「ありがとう」なのです。

同じシチュエーションでも顔をしかめて「遅えよババア」「ちっ」
あまり関わりたくない人ですね。
しかしそれもその人の脳から出てきたもっとも適切な反応です。

共通して言えるのは脳が最も適切だと結論づけた反応だということ。
態度は真逆ですが、どちらも「最も自然に答えている」のです。

その自然な態度が積み重なったものが性格や気質、つまり人格なのです。

 

 

脳が壊れると

脳卒中発症のイメージ

脳の一部が壊れてしまったとき、その出力が変化していることが多々あります。

深く考えるととても疲れるので適当に答える
思い出すのが難しいから知らないと言っておく
感謝の気持ちが浮かんでこないのでお礼は言わない
感情を抑え込むのが難しいため怒り続ける

今まで接していた方々は違和感を覚え「人格が変わった」と感じます。

しかし本人は昔と変わらない「最も適切な反応」をしています。
自然な振る舞いをしているので自分は何も変わっていないと感じがちなのです。

この違いが病後の人間関係を複雑にしているのです。

 

 

「優しかったあの人に戻って」という願い

手を取り合うイメージ

ご家族の思いは「昔のように戻って欲しい」でしょう。
しかしそれはとても危うい願いです。

患者は昔と変わっていないと感じていることが多いのです。
自然に振る舞っているのに「お前はこう答えるべきだ」「こういう態度をすべきだ」と押し付けられるのですからたまりません。
別の人格を演じることを強いられているのです。

その家族の切なる願いは患者側から見ると人格否定。
とても不愉快に感じます。

 

ただし本人もそれを願うなら話は別です。
繰り返し演じることは心のリハビリです。
脳に神経回路を作り強固なものに育てて正解を引き出す、それは麻痺のリハビリと全く同じです。

自分の意志で自分の人格を変えていくリハビリは脳障害に限られた特別なものではありません。
「優しくなりたい」「弱気を直したい」「男らしく/女らしくなりたい」と誰もがやっていることなのです。

障害者であろうと健常者であろうと子供であろうと、本人が強く望むのであれば人格を良い方向に変えていくことは可能です。
しかし望まないのであれば他人による人格の押しつけとなり強大なストレスを生み出します。
その見極めだけは十分にしてください。

 

 

脳障害を伴う病

脳のイメージ

もうお気づきでしょうか。
この話は脳卒中に限られたものではありません。
後遺症として脳障害を残す多くの疾患に共通することです。

この人格変貌の話は認知症の方が知られていますよね。
自分を育ててくれた優しい親と人格が変わってしまった粗暴な親。
介護する人の心を苦しめています。

ストレスでメンタルをやられてしまった人もほぼ同じです。
脳は今すべき適切な反応として普通ではない行動を取らせています。
しかし本人はそれが自然な行動であると思えてならないので悩むのです。
そしてその行動を抑え込むとストレスを伴いさらなる深みに沈んでいきます。

誰もが罹患し致死率100%の病気「脳の老化」も同様です。
いずれ私達も脳を少しづつ失い、それに相当するだけの人格変貌を起こします。
たとえ健常者でもこの病からは逃げられません。
願わくば穏やかな老いを。

 

脳障害を体験しよう!

アルコールは脳を麻痺させ機能を低下させる毒です。
生命維持に関わる部位が麻痺すると死に至る極めて恐ろしい毒です。
このため体の化学工場「肝臓」がアルコールを解毒をし体内から取り除いているのです。
肝臓のおかげで症状は一時的なものとなります。

本能のまま行動する野生の脳と押さえつける理性の脳のバランスが崩れたとき、日常では感じられない体験を与えてくれるという副作用のために人は好んで毒を飲むのです。

何か面白いことを言われて手を叩いて大声で笑う。
思わず余計なことを口走ってしまう。
飲み会でよく見かける光景です。

その行動の瞬間、脳はこうすることが最も適切として判断しているのです。
それが酔っているときのあなたの人格です。

「普段のあなたに戻って」と嫁に泣かれても酒が抜けない限り元の人格には戻れません。

酔いが覚めない患者さんにそれを強いていませんか?

「脳の一部が泥酔している」

これが脳障害の最も理解しやすいたとえです。
体験してみたい方は(ドンッ)ストロングゼロ。

ストロングゼロ

 

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