神出鬼没!! 団地の猫ババア

団地の野良猫 団地住人の話

猫は好きですか?

「昔は好きでしたね」
私がそう答えるようになったキッカケを作ったできことです。

 

 

誰が置いたか猫のエサ

ある頃から団地の周囲に猫のエサが置かれるように。
スーパーの肉のトレーでしょうか、白い発泡スチロールの器にカリカリが。
団地の前の駐輪場、駐車場、生け垣の裏、そしてゴミ置き場。
そりゃ至るところに。

始めは気にもとめなかったのですが、、、。

野良猫にエサ

 

次第に野良猫が集まりだし縄張り争いが勃発します。
ゴミ置き場が荒らされてゴミが路上に撒き散らされ、次第に団地の中まで猫がうろつくように。
喧嘩が頻繁に起こり、ひどい怪我をして足を引きずる猫も見掛けるようになりました。

そして猫の縄張りといえばスプレー、臭いの強い尿による陣取り合戦です。
猫たちは自動車や自転車、スクーター、あらゆるものに尿を吹き付け始めたのです。

臭い臭い、とにかく臭い。
うっかり尿に気づかず触ってしまうと風呂に入って着替えないかぎり臭いは落ちません。
自動車や自転車のタイヤに吹き付けられると数日あの臭いが鼻につきます。

これが団地住人の大問題に。
当時は血の気の多い人がたくさん住んでいたため、エサを見つけ次第蹴り散らかすおっさん、猫に石を投げつけるにーちゃん、エアガンで追いかける爺さんまで出る始末。
何だこの団地は!?

ところが「猫のエサやり禁止」と張り紙をするもエサは一向に減りません。
片付けてもスキを見てまた新しいエサが置かれます。

 

 

犯人は猫ババア

しばらくすると犯人が判明。
同じ棟に住む小太りのお婆さんでした。
バレたキッカケはお婆さんが歩いていると猫が集まりだしたからです。
人目のないことを十分に確認してからササッとエサを置いていたようです。

ただお婆さん、説得してもどうにも様子がおかしい。
「被害が続くなら保健所にお願いすることになる」と告げても全くやめようとしないのです。
私がエサをあげないと猫が可愛そうという思いが強すぎて周囲が見えなくなっているようです。

誰しも高齢になるにつれ徐々に脳の機能が衰えていきます。
何が正しくて何が間違えているのか、判断力もまた衰えてしまいます。
このまま被害が続くと猫は保健所行きになると告げられてもエサをあげる使命感が優先される、そんな矛盾した結論が出てしまうこともあるのです。

団地の野良猫

 

結局は管理会社の職員がしつこくしつこく指導をし、団地から離れた場所にエサを置くようになったのですが・・・。
しばらくするとまた団地の前にエサを置き始めます。
お婆さん、もういろいろとダメになってしまっているようです。

その後退去を迫られたのでしょうか、お婆さんは団地から姿を見ることはなくなりました。
めでたしめでたし(?)

いえいえ、実はまだ続きがあるのです。

 

 

猫ババアリターンズ

しばらくするとお婆さん、どこからともなく現れ、また団地の前にエサを置きに来るように。
わざわざ自転車に乗ってエサをやりに来ているのです。

私がエサをあげないと猫たちが可愛そう、お婆さんの行動原理はその思いだけのようです。
それからお婆さんとのイタチごっこが始まります。
この頃になると住人の目を気にせず堂々とエサを置いていくように。

団地の野良猫

 

そんな騒動があってから10年ほどでしょうか、今野良猫は地域猫の会の活動により近くの公園に集まるようにコントロールされています。
そしてお婆さんも猫につられて公園に誘導されようやく一件落着。
膝を痛めたのか歩くのも辛いようですがまだまだ元気、お婆さんは今日も公園を猫を従えて歩いています。

この件で私の野良猫に対する接し方が変わりました。
一人の猫好きが多くの猫嫌いを生み出してしまったのです。
猫を愛でたいという人間の欲求が盲目的になると、周囲の人やその猫までも不幸にすることがあります。
今はその地域の事情が分からない野良猫に対しては不干渉、そのように努めています。

猫にエサをあげることが生きがいになっているお婆さん「猫ババア」のお話でした。

 

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団地住人の話
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終末の団地より